日いずる国の経から紐解く マイトレーヤ

弥勒というマイトレーヤの神輿

 

 今回の記事では日月神示で言及されている『北から攻めてくる』や『石屋』について、このビジョンがどこから表れているのかを日いずる国の経の観点から紐解いていくその前にマイトレーヤについて簡単にですが記していきます。

 終末世界とその後に訪れる神国を示した書物は世界中に残されていますが、この様な靈的書物には一定の共通したビジョンや数靈によるパターンが記されています。

 日月神示やヨハネの黙示録のような終末描写の色濃い啓示や、聖書のメシア、ヒンドゥー教の10番目のアヴァターラ・カルキのようなメシアの再臨を預言する聖典がありますが、これらの啓示は友であり約束の主であるマイトレーヤとその眷属のもとより世に示されてきました。

 その主な目的は、以前の記事に取り上げた日いずる国の経から紐解いた、第六地のビジョンである此岸から第八地から第十地まで広がる神国、彼岸に渡るまでに心の映る衝撃を事前に知ることによって迷うことなく、より難を少なくするための慈悲と救済の聖典として、この現代まで世界各国の覚醒の純度の高い覚者の器に、またある時にはあえて覚者ではなく、覚醒への準備を高めている器のもとにも降ろされてきたと言えます。

 この『器』についてもう一歩踏み込んで言えば、勿論これは良いとか悪いという比較からの意味合いではなく、覚者の『器』とは出口王仁三郎氏のような真理を体現した器と、その真理の体現の過程を進む岡本天明氏のような器の違いがあります。

 真に神人合一を体現した器には、至高神から降ろされる情報をストレートに授受する処理能力が備わりますが、準備、発展段階の器では高次の神の啓示にたいして処理する力が弱い為、降ろされた内容の理解の不足や情報伝達の濃度の違いや、時に低次に住む霊もしばしば現れることもあります。

 そうした意味でみれば発展段階であった岡本天明氏に常世より降ろされた日月神示の完成度は稀とも言え、ご本人の心の状態も少なからず反映していたために全体的に苦味の多い表現が際立ってもいますが、示された幽世の構造と数靈は道理の範疇にあることを観ることができます。

 このことから日月神示は、あえて浄化の発展段階である魂に啓示を降ろすことで反映される粗削りな表現によって私たちに心の洗濯、浄化を強く訴えるように方向付ける書だったとも言えるのかもしれません。

 

 そして覚醒の魂、覚者といわれる器は光明を感得した後にその体の寿命が残されている期間のあいだは、前記事に記した十地経の各レベルのように、その覚醒の純度と器の性質により各階段にアヴァターラとして十の梯子の如く登るべき道と景色を私たちに示してくれています。

 末法の時代では覚者は非常に少くなりますが、再臨を宣言する約束と友愛のマイトレーヤは覚醒の器を媒体として世に現れ途絶えることなく、ほんとうの三種の神器の納まる契約の箱は真我という真意で覚醒の器に現代までしっかりと日嗣がれてきたのです。

 この宣言の主、マイトレーヤは旧約聖書のメシア、ヨハネの黙示録のキリストの再臨やイスラム教のシーア派・12イマーム派のムハンマド・ムンタザルによるマフディーのガイバ (主のお隠れ)や私たちの国では出雲の大国主の幽世へのお隠れと、国常立尊の再臨を「三千」というかたちで、過去、現在、未来を一つに総べるという宣言をしてきたのですが、近代でも世に継ぎ示すためにマイトレーヤが顕著に表れた例としてジッドゥ・クリシュナムルティOsho  出口王仁三郎氏、などの覚者のもとでその痕跡を残してきました。

 そして東方の星教団を離れたクリシュナムルティは個から縁覚である辟支仏までの階梯を主に私たちに示してくれましたし、その後の縁覚からの階梯をニサルガダッタ・マハラジの弟子であるラメッシ・バルセカールなどの覚者が第八地以降に相等するのその境涯を、Oshoについてはチベット仏教・カギュ派のカルマパ16世からOshoについてマイトレーヤとの合一を予見するような言葉を残されており、Oshoの魂は彼のサニヤシンと共に天河神社や、おおもとの出口家、出口春日さんとの縁を結ばれて現代でもみろくであるマイトレーヤにたいする意志は受け継がれているようです。

 Oshoはマイトレーヤの再臨を宣言しましたが、彼は非常に賢明であったのでマイトレーヤの再臨を「仏陀がマイトレーヤとなって」再臨するという彼らしい言いまわしで表現をしましたが、これはちょうど先の記事に取り上げた菩薩の52位の最高位である52位の仏陀の境地と51位の弥勒の境地からの理解から言及されています。

                              つづく

 

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